2006-01-01から1年間の記事一覧

いのちのたび博物館

いのちのたび博物館 常設展のみ見学兵馬俑の企画展はまたの機会に。 【レポート】 自然史と歴史が同じ建物内で学べ、非常に見ごたえがある。企画展と常設展を同じ日にはじっくり見ることができないほど(今回兵馬俑展は見なかったが)常設展も何回来ても楽し…

赤間神宮へ

山口県下関市にある由緒正しき赤間神宮を参拝。関門トンネルよりも関門橋のほうがアクセスは便利でした。こちらに来てはじめての下関にやや興奮。夜、アラスカの方と人生初の水炊きを堪能。アラスカということでやはり少数民族や先住民族の教育の研究をなさ…

揺らぐ近代展

「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」展 2006年11月7日−12月24日 東京国立近代美術館尚、2007年1月10日−2月25日まで京都国立近代美術館を巡回 《写真は長崎の中華街》

貴重な資料をありがとうございます

大分前になってしまいましたがご本人から「集団蜘蛛」が特集されている「美術をめぐる思想と評論 機關16 『集団蜘蛛』と森山安英特集」をいただきました。貴重な資料を本当にありがとうございました。美術をめぐる思想と評論 機關16 『集団蜘蛛』と森山…

1945.8.9 am11:02

平和公園 【レポート】 この平和公園に扇形に広がる建物の基礎らしき跡があり、解説を読めばそこがかつては刑務所であったことがわかる。ここに収容されていた囚人たちは、原爆投下のときなす術もなく、最期に光と爆音を聞いていたのかもしれない。 国立長崎…

長崎ぶらぶら節

日本二十六聖人殉教地 【レポート】 舟越保武のレリーフ作品が荘厳で美しい。10年近く前からずっと本物を見たいと思っていた夢がようやく叶う。雨の中の聖人たちは天を仰ぎ、まるで泣いているかのように雨粒がほほを滴り落ちていた。折りしも以前NHKの番組で…

アート徒然考4 対話型鑑賞の可能性

今、学校の美術や図画工作では「鑑賞」という、非常にあいまいかつ重要な項目が大きな課題となっています。この「鑑賞」という項目は、その教員の資質が大きく左右するだけに今まで作品を児童生徒に作らせていただけの教員には相当厄介な項目なのではないか…

「名取洋之助と日本工房」展

名取洋之助と日本工房 NATORI Younosuke and Nippon Studio [1931-45] 報道写真とグラフィック・デザインの青春時代 11月28日−12月28日常設展(須磨コレクションなど)長崎県美術館【レポート】 昨年春にオープンしたばかりの非常に新しい美術館。企画展はタ…

筑波大学附属小学校「初等教育研修会」

筑波大学附属小学校「初等教育研修会」のお知らせ 期日 2007年2月15日(木)−16日(金) テーマ 「図工式」という生き方・学び方 〜新しい図工、変えるものと変えないもの〜授業公開 2月15日(木) 2年 「だれが親子か兄弟か−分類式鑑賞法−」西村紱行教諭 6年 「図…

元永定正の世界

12月2日付けの毎日新聞朝刊に以下の情報が載っていた。 現代美術「元永定正の世界」 日時;12月11日 17:30〜19:30 於;熊本市現代美術館 1部・元永定正のパフォーマンス 2部・南蔦宏氏(同館館長)による元永のインタビュー 料金;1800円(当日2000円) お…

九州大学大学院リベラルアーツ講座

藤枝氏のワークショップにて九州大学大学院生対象の講座の情報を手に入れる。一般の人も無料で参加可能とのこと。 九州大学大学院リベラルアーツ講座 感性・こころ・倫理 人間理解―自分・世間世界を仕立て直すために 開講場所 ;アクロス福岡(天神)1階円形…

ワークショップに参加してきました

【おさらい基本情報】つくって!わかる?アート講座vol.2 「場所を聴く」音のアートを体験しよう! 場所:福岡市美術館 講師:藤枝守(作曲家、九州大学教授)【参加してみて】 去年、金沢21世紀美術館の珪藻土の展覧会で「藤枝守」という人の名前を見かけて…

北九州の近代化遺産

本の紹介です。 「北九州の近代化遺産」 北九州地域史研究会(C) 著 弦書房 2006年11月25日 発行北九州の近代化遺産作者: 北九州地域史研究会出版社/メーカー: 弦書房発売日: 2006/11/25メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (9件) を見る筑…

教育関連番組のお知らせ

IさんよりNHKにて高校生向けの美術番組再放送のお知らせをいただく。詳細は以下の通り。日時 12月25日−12月29日 15:00−15:30 放送局 NHK教育 8月に放送したものの再放送だそうで、案内役は中村政人氏、奈良美智氏など。北九州はCCAをみかんぐみの曽我部昌…

「否定×否定」から導き出されるものは

「ピカソとモディリアーニの時代」展を見終わったあと、学芸員の花田伸一氏にお引き合わせいただいたただならぬ空気を身にまとった方とお引き合わせいただきました。この方の名前は森山安英氏。ゆったりとした雰囲気にそぐわぬ鋭い眼光の持ち主で、彼の行っ…

ピカソとモディリアーニの時代展

ピカソとモディリアーニの時代展 2006年11月18日‐2007年1月14日北九州市立美術館常設展 北九州市立美術館・本館【レポート】 北九州に住んでから初めてこの美術館を訪れた。最近相方が気になるキーワードに「野生」という言葉があるらしく、絵画を見ながら私…

がんばれ!図工の時間フォーラムレポート

美術手帖12月号に先日谷口が取材をした「がんばれ!図工の時間フォーラム」のレポートが掲載されました。 【おさらい基本情報】 開催日:10月22日(日)於:日本科学未来館 パネラー 藤幡正樹氏(東京芸術大学教授)、佐藤雅彦氏(東京芸術大学大学院教授)、 上…

この国から出発するということ

まず告知を。 若冲と江戸絵画 九州国立博物館(福岡県太宰府市) 2007年1月1日‐3月11日 新春最初の展覧会で伊藤若冲にまた会えるというのはこの上ない喜びです。今回は2000年に京都国立博物館で開催された大規模な若冲の回顧展とはまたちょっと異なり、その…

アート徒然考3 共に鑑賞する喜び

島から帰ってきてもう半月にもなるというのに、まだ直島での出来事を振り返っています。直島でたくさんの書籍を買って帰ったせいもあるかもしれませんが、私はまだ2年前にはじめて見た家プロジェクトの感動が忘れられずにいます。家プロジェクトの中でもやは…

「場所を聴く」音のアートを体験しよう!

土曜日に出かけたGALLERY SOAPにて面白そうなワークショップを見つけました。つくって!わかる?アート講座vol.2 「場所を聴く」音のアートを体験しよう! 日時:2006年12月2日(土) 13:00〜16:00 場所:福岡市美術館 講師:藤枝守(作曲家、九州大学教授…

天神ぶらぶら

冨永剛展−竹を積む、竹を編む 2006年11月7日‐2007年1月17日 福岡県立美術館1F展示室 マドンナたちのフィリピン展 10月5日‐12月25日 豊饒の大地−アジアの花と樹展 11月9日‐1月23日 福岡アジア美術館 エイブル・アート・リンク2006展 9月10日‐11月12日 ギャラ…

久々にギャラリーに

日野陽太郎 個展 11月4日‐12月2日 GALLERY SOAP(北九州市小倉北区)【レポート】 とても心地のよい空間のカフェとギャラリーだった。ここからRE/MAPが誕生した、ということにも思わず納得してしまう。国立にいた頃によく通ったSQUALLというカフェに似ている…

アートを再考する

前回、直島に携わる人のお話を伺い、改めて思うのは「なにがアートなのか」ということです。そういった意味で、アート、と声高に言わない人の、例えば毛利嘉孝氏が行った北九州のRE/MAPをもう一度丁寧に検証してみる必要性があるのではないかと感じています…

Borderland的文化

10月25日に北九州の情報誌、「雲のうえ」が創刊されました。記念すべき第一号の特集は「角打ち(かくうち)」。このことはリバーウォークのシンポジウムでちょっとだけ聞きかじっていましたが、そのときは角打ちというものをまったく知らず、何のことを言っている…

アート徒然考2 アートがアートであるためには

2年ぶりに直島を訪れました。まず驚いたのは宮浦の港がきれいに整備されていたことです。モダンな建物に地のものを素材とした食事を出すカフェが付き、ここで直島の情報がほとんどと言っていいくらい手に入ります。また、お土産も買うことができ、フェリーを…

NAOSHIMA STANDARD 2

NAOSHIMA STANDARD 2 2006年10月7日(土)−12月24日(日) 2007年2月24日−4月15日(日) 香川県直島及び直島諸島家プロジェクト 本村地区地中美術館 常設展ベネッセハウス 常設展【レポート】 2年前に訪れたときのなんともいえない感覚をもう一度確かめに行こうと…

アート徒然考1 当事者とは誰を指すのか

前回、「関係者」はいても「当事者」はほとんど見受けられないというようなことを書きましたが、書いてから「じゃあ、当事者って誰のことを指すのだろう?」ということを自分なりに考えてみました。 「当事者」と聞いて、私が思い出すのは3年前の新潟県越後…

がんばれ!図工の時間

10月22日(日)日本科学未来館にて,緊急フォーラムが開催される。 谷口が参加したので,以下に当日のレポートを行う。パネラー 藤幡正樹氏(東京芸術大学教授)、佐藤雅彦氏(東京芸術大学大学院教授)、 上田信行氏(同志社女子大教授)、堤康彦氏(NPO芸術家と子…

アートに出会う2日間。Meet The Artists

リバーウォーク北九州 アートラウンジにおいて開催されたシンポジウムに参加。アートに出会う2日間。Meet The Artists 〜リバーウォークから北九州のアートライフは生まれるか?〜 パネリスト 中原蒼二 (北九州市参与) 津村卓 (北九州芸術劇場チーフプロ…

対話する美術鑑賞

高知大学,上野先生より公開授業研究会の案内を頂いた。詳細は以下の通り(案内より抜粋引用)。 高知市立一ツ橋小学校が対話型美術鑑賞教育を取り入れて4年目になります。今年度は、ティーチャーズキット「mite!」を使った授業を全学年の年間教育計画に導…