シンポジウムのご案内

科研シンポジウム 
“アートする力”を考える
− 転換期日本の美術教育を構想するために −

開催日 2016年1月23日(土) 午後1時〜4時 

※シンポジウム終了後、交流会パーティーを開催します。ふるってご参加ください。

場 所  CCAAアートプラザ 
〒160-0004 東京都新宿区四谷4−20

問題提起・進行
谷口幹也(九州女子大学)、相田隆司(東京学芸大学
  
シンポジスト  
米谷 健+ジュリア(アーティスト)
川端浩平福島大学/社会学カルチュラル・スタディーズ
神野真吾千葉大学/芸術学、WiCAN実行委員長)
  
参加費   無料(シンポジウム&交流会パーティー
 *どなたでも参加できます。         

参加申込
申し込みアドレスmgavro540@icloud.com
件名に「1/23シンポ」、本文に「お名前、人数」を明記しメールください。当日参加、シンポジウムのみの参加も大歓迎です。

** facebookにて参加申込下さった方はメールでのお申し込みは必要ございません。

○ 主題趣旨
私たちの生きる社会は大きく変容しています。そして、現代美術、思想科学の最前線では、「人間」と「世界」がつねに問われ続けています。かつて美学者の山本正男は、「現代の美術教育の概念はより根本的に、美術活動自体が人間性にいかに関わり、その展開に機能するかの哲学的考察に基づくべきものと見なさざるをえない」と明言しました。今、私たちは改めて山本に倣い、人間形成に関わる美術活動、「人間」と「世界」への問いを、美術教育学に結実する役目を担っていかねばなりません。そこで本シンポジウムでは、アーティストの米谷健+ジュリアさん、社会学者の川端浩平さんをお招きし、また研究分担者の神野真吾氏に登壇いただき、”アートする力”を多角的に考えたいと思います。そしてアートする力が我々の人間性にいかに関わり、その展開に機能するかを議論にしたいと思います。   (研究代表・谷口幹也)

◆ 本シンポジウムは、科研費の助成を受け開催いたします。研究課題番号:25381228 基盤研究(C)「戦後美術教育における人間像の変遷と美術教育実践の多様化」
◆ 問い合わせ先:谷口幹也 mgavro540@icloud.com 


【シンポジストの紹介】

米谷 健+ジュリア(アーティスト)
2009年ヴェネチアビエンナーレ、オーストラリア代表。ノマド生活の末、現在京都(の田舎)を拠点に制作展示活動を展開。主に環境など社会的問題を扱った作品が多い。2013年に、シンガポールビエンナーレに出展、2014年は、フランスの修道院アビー•ドゥ•モーヴィソンにて大規模個展。2015年は、オンタリオ美術館(カナダ)、コンプトン•バーニー(英国)にてグループ展。ミズマアートギャラリー(東京)、オーストラリア国立美術館にて個展。来年はKENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭(2016/9/17-11/20)に出展予定。http://www.kenandjuliayonetani.com/


川端浩平(福島大学/社会学カルチュラル・スタディーズ
オーストラリア国立大学アジア学部アジア社会・歴史センター博士課程修了、博士号取得(2006年)。
主著として、アメリカ、オーストラリアで生活したあと、長らく離れていた故郷・岡山を歩き、身近な世界で生きる「他者」との出会いと再会をとおして、3・11以降の日本社会を3・11以前から問い直した著作『ジモトを歩く 身近な世界のエスノグラフィ』(御茶の水書房,2013年)がある。


神野真吾 (千葉大学/芸術学、WiCAN実行委員長)
アートを核とした多様な活動を企画し、現代社会の今日的課題に対する実践的ソリューションを提案実践する。著作に「危機の時代とアート」(『講座哲学第7巻 芸術/創造性の哲学』岩波書店)、「実際的な教科へ 〜個性・創造性の捉え直し〜」(『教育研究』no.1328,初等教育研究会)、「美術という「文化」を考える」(『美術教育の題材開発』武蔵野美術大学出版局)などがある。


【問題提起+司会者の紹介】

谷口幹也 (九州女子大学/芸術教育学)
人間という存在の不思議さに向き合い、芸術の社会 における役割、表現行為の教育的意味とその可能性を研究している。そして現在、戦後美術教育の歴史的検証を行う。著作に「危機に立ち向かう意志と身体―創美の今日的意味と可能性―」(『美育文化』2014年1月号)、「精神を見る:苦悩に触れる」(『現代 アートの本当の見方』フィルムアート社)などがある。

相田隆司 (東京学芸大学/美術教育学)
児童生徒の”授業メディア化”を脱し、ほんとうに必要な教育とアートの必然的接合地点をめぐって探究している。いまは、アートに対峙し浮上する教師の存在論、その語り直しに向けた研究をしている。著作に「主体的に生活世界に関わるための美術教育をめぐって-デジタルカメラを用いて反復する短い映像作品を作る探究的実践を通して-」(美術科教育学会『美術教育学』第32号)などがある。


会場・交通案内

CCAAアートプラザ  〒160-0004 東京都新宿区四谷4−20
元四谷第四小学校の跡地利用で出来た「四谷ひろば」内にあります。教室を利用した貸しギャラリー「ランプ坂ギャラリー」が3部屋・常設展示の手で見るギャラリー「ギャラリーフレンド」・各種の講座が開かれている「図工室」・美術教育関係の資料を集めた「アーカイブセンター」(現在資料整理中)となっていて、これら全体をCCAAアートプラザといいます。運営はNPO法人市民の芸術活動推進委員会(CCAA)。


アクセス
東京メトロ丸の内線 
 四谷三丁目下車 徒歩5分
都営地下鉄新宿線 
 曙橋駅下車 徒歩7分