インタビューズ

zone1969jp2010-07-17

仙台で甲斐賢治さんと呑んだときに(呑んでばっかり)頂いたインタビューズという冊子が面白かったのです。
これは表紙の通り、うさぎとかえるが6人の賢者に会いに行ってインタビューを行ったものを一冊にまとめたもので
・西川勝
・コンタクトゴンゾ/contact Gonzo
櫻田和也
池内美絵
・上田假奈代
都築響一
というラインナップ。
いろいろな人がいるなあと思いつつ、最初の西川勝さんのお話と
都築響一さんのお話がなかなかでした。
西川勝さんは哲学の道に入る前は精神病院で看護師として働いていたそうです。そこから得た経験がものすごく大きくて、「痛み」や「苦しみ」から相手を救い出す、とかそういうことに疑問を持ったり「痛み」は果たして危険を察知するシグナルなんだろうか、とか
そういうことを考えるわけです。
いろいろ「常識」と思われていることを疑っている。これはものすごくクリエイティブな思考なんだと思います。
都築響一さんの場合は耳の痛い話として「アーティストになりたいから美大」という選択っておかしいでしょ、とか「作り手として一流になるためには、マイノリティーになること」とか「友だち関係は少なくなるし、社会には認められなくなるということ。それに我慢できるか、そこが瀬戸際」みたいな話が出てきて、
「友だちが少ない」
「社会から認められない(肩書きも名前もないですから)」
「そんな自分と日々向き合って闘っている」
のは重なるんだけど、作り手として一流ではないよなという軽いショックを受けたのでした。ただ、社会になじめない人、みたいです。
周囲はこれからですよ、ゆっくりね、とか慰めのように言ってくださるけどかなり孤独な闘いなわけで。
ともかく、この冊子でちょっといろいろ頭がリフレッシュしたので
がんばり過ぎないように、がんばってみようかと。一歩一歩の歩幅は小さいですが。
(報告;藤木雪絵)