東アジア移住共生映画祭 短編の部

まだこの話題です(笑)
そのくらい面白く、意義深いものでした。参加しなかった人は残念だったねってくらい。
この間まで長編4本の感想を書きましたが、映画祭では一日長編2本、短編3,4本やっていました。
ざっくりリスト化してみます。

3日
・「さよならわが息子」 
息子のために国境を越える決心をした父子の物語。越境先で父が下した判断は・・・。
★★★☆☆

・「走るチャウン」
陸上の選手になれるくらい速く、走ることが大好きなチャウン。そんな折、陸上部は解散しコーチはソウルへ。他の生徒たちもコーチについていってしまう。父に相談するも相手にされないチャウン。そんな娘の夢をかなえようと、フィリピン人の継母がとった行動は・・・。
★★★★☆

・「グッドバイ・テロリスト」
韓国で「パラコート」(除草剤)入りの猛毒性を持つ液体が入ったかばんが発見される。韓国メディアはいっせいに「テロだ」と報道し、警察も持ち主を捜す。その持ち主とは、未登録労働者であるインド人であった。インドでも階級の低いカーストに属する彼は、パラコートを持ち帰ってインドで農夫をやり、人生を再出発させるはずだったが・・・。
★★★★★

4日
・「潜水王ムハンマド
韓国で働く未登録労働者のムハンマドは、換気の利かないガスタンクの中でマスクをつけずに働いていた。工場長からはマスクをつけろと怒られるが、それでもマスクをしないで働くムハンマドにはある特技があった。
★★★☆☆

・「ナターシャ」
キャリアウーマンのヒョンジョンは夫に娘を預けっぱなしで仕事に打ち込むバツイチの性格のきつい女性。そんな前夫はウズベキスタン人の彼の秘書、ナターシャと再婚予定。娘とはうまくいかないヒョンジョンだが、ナターシャにはなつくことにイライラ。ところが前夫が結婚の手伝いをしてほしいと言い出し、ナターシャまで一緒に住むことになった。最初はイライラしっぱなしの彼女とナターシャとの奇妙な共同生活が始まる。
★★★★☆

・「ヒジャーブ」
転校生のイスラム教徒の少女は、教室にはいる前にイスラムの宗教服であるヒジャーブ(スカーフ)を取るよう、女性教師に説得されていた。渋々説得に応じた彼女が教室に入って目にしたものは・・・。
★★★☆☆

・「125 チョン・スンチョル」
脱北者のチョン・スンチョルは担当刑事と就職口を探していたがうまくいかない。ある日道端に捨てられたタンスを見つけたスンチョルは、それを持って帰るがぼろぼろの賃貸アパートにはタンスが入らず・・・。象徴的な映像が印象的な作品。
★★★★☆

※一部パンフレットの表現を引用しています。