「ロニーを探して」

テコンドーの師範イノは、生徒の少なくなったテコンドー教室を盛り立てようとテコンドー大会を開く。
大盛況に終わったかに見えたテコンドー大会は、バングラデシュ人のロニーによって、イノが見事にノックアウトされてしまうという無様な結果に終わる。
このままでは済まされない気持ちのイノは、そのバングラデシュ人、ロニーを探すことにするが、なぜかロニーの友人のバングラデシュ人で韓国語が堪能なトゥヒンという男に出会い一緒に探すことになるのだが・・・。
今回の映画祭の韓国の映画は、なんとなくストーリーとして反目していた移民や国籍の違う未登録労働者、あるいは外国人に次第に友情を感じていく、というものが多かった。
この「ロニーを探して」もまさしくその展開から外れていず、バングラデシュの食堂で因縁の対決をした相手を追い込むように入国管理局に密告電話をかけたイノだったが、運悪くそこにトゥヒンが現れたことで、トゥヒンは逃亡の最中に足を骨折してしまい、結局強制送還されることとなる。
「外国人」であったトゥヒンを尋ねに、今度はイノがバングラデシュに出向いて「外国人」となり二人は再開するところで終わっている。


元生徒にテコンドーの型を教えるイノ