「女工哀歌(エレジー)」
中国の農村部から都会に出稼ぎにやってきた、17歳のジャスミンという名前の少女にスポットを当てたドキュメント。
彼女が雇われたのは、ジーンズの縫製工場で、糸切り係。
朝8時から夜は深夜まで、ときには徹夜をしてまで働き、低賃金、ときには未払いの状況で寮に住み込みしながら生活している。
時給は日本円に換算すると、7円。
あるとき、彼女はとても大きいジーンズを「誰が履くんだろう?」と、疑問に思うようになり、こっそりとポケットに手紙を忍ばせる、という形でそのジーンズが輸出されていった先をカメラは追うことになる。果たしてそのジーンズの売られている売り場は・・・。
撮影中、何度も中国政府に逮捕され、17歳の少女とも連絡がつかなくなった。彼女の日記をもとにアフレコをしたというナレーションもラストに納められ、いろいろと考えさせられる映画であった。
フェア・トレードを買いましょう、だけでは解決しない、雇用そのものの問題がこの映画では浮き彫りになっている。
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