はじめてのDiY 何でもお金で買えると思うなよ!/毛利嘉孝・著

 この本を読んで、このブログの2007年10月31日の記事、「北九州国際ビエンナーレ'07」を少し訂正しないといけないのかなという気になった。もちろん、毛利氏は作り手側だから「この試みはこうこうこうだ」と本で説明できる機会があり新しさを強調できる。でもそれを差し引いたとしても、少なくとも他所の既存のビエンナーレと比較すること自体が無理だということはよくわかる。
 もちろん、見手側にそれが伝わりやすい手法はもっと研究する必要性はあるだろうが(事実、わかりにくい部分が多すぎた)裾野を広げて、多岐に渡る作品や作家をそろえる必要性よりも、もっと別のことを大切にしていることは本から読み取れ、このことはブログの記事を訂正する必要があると感じた。
 中学生にもわかるように書かれたやさしい文体ながら、インディペンデントであり続けることへのこだわりは学ばねばならないところが多い本だ。
 内容のことはこちらの人のほうがうまく書いているから増田聡氏のブログを参照してください。(雪)