トークセッションのご案内

thinking on the borderland
art talk session vol.3  森山安英 −日常への抵抗 −

《開催の主旨・内容》
自由を求め、時として時代に対して抵抗を試みるアーティスト達に、私は北九州で出会った。このアーティスト達の営為に私達はどのように向きあうことができるか?
thinking on the borderland / art talk sessionシリーズの第3回目となる今回は、森山安英をメインゲストに招き「日常への抵抗」と題して討論していきたい。森山は、1960年代末から70年代初頭にかけて北九州・福岡を舞台に活動した美術グループ「集団蜘蛛」の中心的メンバーとして、当時社会を席巻していた反体制・反芸術運動を徹底してパロディ化し、無化してみせた。この度のセッションではトークゲストとして、著書『北京芸術村−抵抗と自由の日々』において中国の混沌とした現在に対峙し表現するアーティストたちの日常を生々しく描き出した麻生晴一郎氏と、ポスト資本主義社会における文化/政治運動の新たな姿を追った著書『文化=政治:グローバリゼーション時代の空間の叛乱』の著者、社会学者・毛利嘉孝氏をお招きする。イリーガルな領域に踏み込み、政治と芸術の場を横断しながら表現活動を行っている集団・アーティストについて、麻生氏からは中国の事例を、毛利氏からは欧米の事例をご報告いただく。中国と欧米の事例を併置することによって、日常への抵抗ともいえる森山の営為を、この今に浮上させ、かつ相対化する視点を構築したい。森山の営為と沈黙、そして現在に、私たちはどう出会い直すことができるだろうか。
(企画/谷口幹也+花田伸一)

◆ 日 時 : 2008年3月23日(Sun) PM 3:00〜5:30
◆ 会 場 : GALLERY SOAP 北九州市小倉北区鍛冶町1-8-23 http://g-soap.jp/
トークゲスト : 麻生晴一郎(フリーライター
          毛利 嘉孝(文化研究/東京芸術大学
◆ 進行案 :
  15:00 開  会            進行/谷口 幹也(美術教育学/九州女子大学
                森山安英の営為をめぐって  花田 伸一(フリーランス・キュレーター)
  15:20 報  告             麻生晴一郎(フリーライター
                       毛利 嘉孝(文化研究/東京芸術大学
  16:50 フォーラム    「芸術・政治・日常 −抵抗という身振り−」
  17:30 閉  会


◆ 参加費 : 会場入口にて1drink/500円のオーダーをお願い致します。
◆ 問合せ先:九州女子大学・谷口 E-MAIL:m-gavro540@iwa.bbiq.jp
◆ 主 催  thinking on the borderland プロジェクト
◆ 協 力/GALLERY SOAP