福岡市美術館の二展覧会・坂井存「重い荷物」 3本立て

zone1969jp2008-01-27

第8回21世紀の作家-福岡 和田千秋「障碍の美術X-祈り」
2008年1月5日(土)−3月30日(日)
福岡市美術館 企画展示室



安宅コレクション 安宅英一の眼・美の求道者
2008年1月5日(土)−2月17日(日)
福岡市美術館 特別展示室A

【レポート】
 まさに眼福の展覧会。実は国宝の油滴天目茶碗を見るのはこれが2回目であることを、急に思い出した。大学時代に工芸の先生から「天目茶碗が来るから見に行きなさい」と言われ、池袋の東武美術館で一度お目にかかっていたのだ。「お久し振りです」といった感じ。


重い荷物 2000-2007:坂井存個展
旧百三十銀行ギャラリー
2008年1月12日(土)−1月27日(日)

【レポート】
 非常にいい展覧会だった。まず、ニッポンの典型的な眼鏡のサラリーマンが、きわめて真面目な顔をしてしれっとパフォーマンスを繰り返す姿に心を打たれた。壁に貼られたたくさんの写真も、映像も、何もかもが「私はくそ真面目にこれをやっています」と戦略的に見せている。私の好きなアートとは、こういったくそ真面目にくだらないことをやり続けているものなのだ、と再確認できるもので、自分の中の何かが浄化されたように思う。(雪)