朝鮮学校ダイアローグ 2

主催の川端浩平さんより、今回のことについて感想を宿題として求められ、ちょうど私も咀嚼して考えたかったのでよい機会となりました。
以下が今回の「参加してみての感想、普段の興味」という宿題の回答です。


■私は川俣正さんが総合ディレクターを勤められた横浜トリエンナーレ中華学校の先生と出会うことができました。その先生のお話では、やはり朝鮮学校と同じく、中華学校を卒業した生徒は「中卒」という資格しか与えられないという現実でした。
話は変わりますが、私がいわゆる「在日」と呼ばれる方々に興味を持ったのは去年開催された「移民」というテーマの北九州国際ビエンナーレヤン・ヨンヒ監督の「ディア・ピョンヤン」を見たり栗原奈名子監督の「ブラジルから来たおじいちゃん」の上映会とトークに参加したからです。
それまでは戦争であったり、収容所であったり、それこそはじめて訪れた外国カンボジアのトゥールスレン収容所であったりと、なぜ人は人を支配したりこういったひどいことができるのかにとても関心がありドキュメンタリーを何本も見て自分なりに答え探しをしていましたが自分ひとりではやはりできること、考えられることに限界がありました。
「人間はみな平等」
とよく言われますが、現実の世界はそんなに甘くありません。同じ同胞同士でもいじめや虐げる行為を、人間は優位に立つために平然と行います。民族の違いとなれば、それはもっと顕著に現れるでしょう。
一人一人、考え方が異なる中で、その落としどころをどのように見つけていったらいいのかそれが私の現在の興味です。
今回「朝鮮学校ダイアローグ」に参加させていただき映像作品を3本見ましたが、とくに「まとう」「朝鮮の子」ではどのようにその落としどころを見つけていいのか、よりわからなくなりました。
参加させていただいたことは今後の私の活動にとり、非常に勉強になることばかりでした。
なぜ参政権を認めたがらない人がいるのか。
なぜチマチョゴリを切り裂くのか。
彼らは強制的に連れてこられ、帰る故郷もない状態なのに…。
願わくば、こういった活動を通して自分も勉強させていただきながらどのようにしていったらみんなが幸せと思える日が来るのかを考えたいと思うのです。(了)



同胞へのいじめは諸外国だけでなく、日本国内でも平然と横行しており私はそのおかげで精神が壊れてしまいました。
なぜ人は人の優位に立とうとするのでしょうか。
これからもこの問題をメンバーで考え続けたいと思います。
(報告;藤木雪絵)