Beuys in Japan:ボイスがいた8日間/水戸芸術館 関連企画

zone1969jp2009-10-18

2009年10月31日(土)〜2010年1月24日(日) まで水戸芸術館で「Beuys in Japan:ボイスがいた8日間」という展覧会が開催されます。
それに伴い、関連企画として11月15日〜いろいろな催しがあるようです。私たちが行く15日のシンポの概要は、また無断転載ですが以下の通りです。

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関連企画

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1. 国際シンポジウム「21世紀にボイスを召還せよ!」


ヨーゼフ・ボイスは、作品の制作だけでなく、経済や政治についてのディスカッションを通して「拡大された芸術概念」を展開しました。本シンポジウムでは、第一部に公私ともにボイスと親交の深かったレネ・ブロック氏、昨年ボイスの大回顧展を企画したハンブルガー・バーンホフ現代美術館チーフキュレーター、オイゲン・ブルーメ氏を基調講演にむかえ、ボイスと共に歩んだ軌跡とボイスのヴィジョン、アートについて語っていただきます。
第二部では、学者、評論家、アーティストらによってボイスが来日した1984年の日本の思想、芸術の状況について検証し、政治や経済状況が大きく変化した21世紀社会における芸術と政治、アクションの有効性について議論します。

・日時:2009年11月15日(日)13:00〜18:30(開場12:30)
・会場:水戸芸術館コンサートホールATM
・定員:300名
*料金は展覧会入場料に含まれます。*予約不要


第一部(英・日逐語通訳)13:15〜15:00

基調講演 1:レネ・ブロック(Tanas ベルリン、ディレクター、キュレーター)

レネ・ブロック:1942年、デュッセルドルフ生まれ。1962年にベルリンにギャラリーをオープンし、ボイスを公私ともに支援した。中でも1974年ニューヨークのレネ・ブロック画廊で開催されたボイスがコヨーテとギャラリーで過ごすアクション「私はアメリカが好き。アメリカも私が好き」はあまりに有名である。1997年から2006年まで、カッセルのフリーデリチアヌム美術館のアーティスティック・ディレクターを務めた。その他にシドニービエンナーレイスタンブールビエンナーレ、光州ビエンナーレなどのキュレーターを務めている。


基調講演 2:オイゲン・ブルーメ(ハンブルガー・バーンホフ現代美術館チーフキュレーター)

オイゲン・ブルーメ:1951年、ビッテルフェルド生まれ。フンボルト大学で考古学、美学、カルチュラルサイエンスを学ぶ。1995年からベルリンのハンブルガー・バーンホフ現代美術館に勤務。ボイスのメディアアーカイブを設立した。2007年には、ボイスの大型回顧展「Beuys. Die Revolution sind wir (ボイス我々が革命だ)」を企画。


第二部(英・日逐語通訳)15:15〜16:40
パネルディスカッション 1:消費社会とユートピア

モデレーター:四方幸子(NTT インターコミュニケーションセンターキュレーター)、パネリスト:仲正昌樹(金沢大学法学類教授、現代思想)、毛利嘉孝東京藝術大学准教授)、山本和弘(栃木県立美術館シニアキュレーター)

四方幸子:NTTインターコミュニケーションセンターキュレーター。メディア芸術表現の横断的研究、アートの可能性が研究テーマ。また世界各国において、メディア各組織のアドバイザーとして活動。 Transmediale(ベルリン)、eyebeam(ニューヨーク)アルス・エレクトロニカ賞審査委員(オーストリア、2000、2003)、ナム・ジュン・パイク賞審査員(ドイツ、2004)他。

仲正昌樹:金沢大学法学類教授。東京大学総合文化地域文化研究先行博士課程修了。専門は政治思想史、比較文学。著書に『ポスト・モダンの左旋回』(情況出版)、『法の共同体』『歴史と正義』(以上、御茶の水書房)、『なぜ「話」は通じないのか』(晶文社)、『「不自由」論』『お金に「正しさ」はあるのか』『「分かりやすさ」の罠』(以上、ちくま新書)、『日本とドイツ 二つの戦後思想』『日本とドイツ 二つの全体主義』 (以上、光文社新書)、『美のポリティクス』(御茶の水書房)など多数。

毛利嘉孝東京藝術大学准教授、社会学者・文化研究者。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジPhD(社会学)。専門は社会学・文化研究。特に音楽や現代美術、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。 主著に『文化=政治:グローバリゼーション時代空間の叛乱』(月曜社)、『ポピュラー音楽と資本主義』 (せりか書房)、『はじめてのDiY』(ブルース・インターアクションズ)など。北九州国際ビエンナーレディレクターなども勤める。

山本和弘:栃木県立美術館シニアキュレーター。東京藝術大学東北芸術工科大学非常勤講師。東北大学文学部哲学科卒。主な展覧会企画に「冬のメルヘン--20世紀ドイツ美術の神話 (1993年) など。主な論文に「ヨーゼフ・ボイス研究--<黒板> (東京藝術大学蔵)」(東北芸術工科大学紀要第15号)など。主な訳書『評伝ヨーゼフ・ボイス』(美術出版社)『なぜアーティストは貧乏なのか--芸術という例外的経済』(グラムブックス、2006年)。


第二部(英・日逐語通訳)16:50〜18:10
パネルディスカッション 2:アクションは生きているか?

モデレーター:木幡和枝(東京藝術大学先端芸術表現科教授)
パネリスト:小田マサノリ/イルコモンズ(民族学者、アクティビスト、元現代美術家)、白川昌生(現代美術家)、椿 昇(現代美術家

木幡和枝:東京藝術大学先端芸術表現科教授。出版社勤務後フリーのアート・プロデューサー、編集者、翻訳者、同時通訳者。1978〜83年アムステルダムオルタナティブスペースの草分けDe Appel に参加、90年代より NY の P.S.1 Contemporary Art Center客員キュレーター、Art Radio (NY)プロデューサー、1982年東京中野にアーティスト共同運営スペース<plan B>設立、1988年より<白州・夏・フェスティバル>(現在は<ダンス白州>と改称)事務局長・実行委員。主な翻訳書にスーザン・ソンタグ『この時代に想う』『良心の領界』『同じ時の中で』(いずれもNTT出版)。

小田マサノリ/イルコモンズ:民族学者、アクティビスト、元現代美術家。東京外大アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員、中央大学兼任講師。1989年から1996年にかけアフリカでフィールドワークを行う。帰国後「日本ゼロ年」「横浜トリエンナーレ」に出品。2002年「去年、トリエンナーレで」展最終日に「現代美術家廃業宣言」。2003年イラク戦争に抗議し、「殺す・な」に参加。以後、イルコモンズ名義でさまざまな社会運動にコミットしながら表現活動を行う。

白川昌生:現代美術家。1948年、福岡県北九州市生まれ。ドイツ国デュッセルドルフ美術大学で彫刻を学び、ヨーロッパを拠点として国際的に活躍する。後、一地方都市である群馬に移り住み、場所が持つ記憶や歴史に注目した作品の制作をはじめる。1993年、美術活動団体「場所・群馬」を創設し、地域に住む多の美術作家と協働での作家活動を、現在に至るまで展開中である。また、制度としての美術をめぐる著作など、幅広い分野で活動している。

椿昇現代美術家京都造形大学教授。1993年「ベニスビエンナーレ・アペルト」に出品。 2001年横浜トリエンナーレでは情報哲学者の室井尚と共作「飛蝗(プロジェクト・インセクト・ワールド)」を発表。2004年10月パレスチナ「アルカサバシアター」の舞台美術を担当。同時にウェブプロジェクトの「RADIKAL DIALOGUE」を開始。主な個展に2003年水戸芸術館で「国連少年展」、2004年京都国立近代美術館で「2004-2009:GOLD/WHITE/BLACK」など。

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