福岡市美術館の二展覧会

zone1969jp2007-07-16

大竹伸朗展 路上のニュー宇宙
福岡市美術館 特別展示室A

2007年7月14日(土)−8月26日(日)
【レビュー】
 個人的な好みはさておき、作品数の多さに満足の展覧会。ものすごい量の作品群と作品作りにかける熱エネルギーを感じたい人向きか。好みとしては、ドローイング作品は恐ろしくきれいなのに絵の具を使うとどうしてこんなに汚くなるんだろう、と不思議だった。全体を通じて展示はほぼスクラップなのだが、その中にキラリと美しさが光っているものもあるにはある。(シップヤード・ワークスの丁寧なつくりの作品は好きだが。)作品を見進めて行けば行くほど、この人はホックニービートルズできてるんだなあと思った。絵本の名作、ジャリおじさんの原画は一見の価値あり。

常設企画展 フランス・ビデオアートの先駆者 ロベール・カエン展
福岡市美術館 小作品室

2007年6月13日(水)−7月16日(月)
【レビュー】
 無音のためか、平面作品が多い大竹伸朗とは好対照の映像なのに非常に静かな作品。皿や椅子といった有機物が水中を静かに落下してゆく様は非常に美しい。作品の量は少ないがじっくりと鑑賞できる。(雪)