光州ビエンナーレレポート

zone1969jp2008-10-31


体力も復活し、韓国の光州ビエンナーレのことを書くことができる体制に入りましたのでご報告します。
光州のビエンナーレも今回の横浜トリエンナーレと同じように会場が何箇所かに分かれていて、一番遠いところは地図の端っこに載っており、さすがに時間との兼ね合いで、ここは断念せざるを得ませんでした。
メイン会場は右上の写真みたいな感じです。
このオレンジのロゴマークというか、シンボルデザイン、ちょっとキース・へリングに似ていてかわいいな、なんて思いました。
どきどきしながら中に入るといきなり積み重ねられた剥製の前で音楽を奏でる者数名。なんとも不思議な光景でしたが、ハングルの読めない私はその意図をきちんと知ることもできず、ちょっとむずがゆい思いをしました。
中は思った以上に広くて、今年のテーマは「年次報告」ということで1年間の総決算的な展示内容だったようです。全部で5部屋に分かれていました。作品の量も質も非常に気持ちのいい感じで、多すぎもせず、少なすぎもせず、また、映像などの特定のジャンルだけに偏るわけでもなくお祭りムードも無く、皆さん、ごくごく当たり前のこと、としてこのビエンナーレを受け入れていることが非常に印象的でした。
というのも、この会場のある公園がこんな場所にあるのです。


普通の高層住宅のど真ん中。
ここで10年も展覧会をやっていたら、周囲の人にとってはもはや当たり前になるのでしょうね。
そういった意味では、横浜はまだ3回目ということもあり、まだまだ浸透するには時間がかかると思いました。
光州ビエンナーレの会場内は撮影禁止のマークがあちこちにあるのですが皆さん、気にせずにばしばし写真を撮っておられました。もちろん私と谷口もその仲間です。係りの人も特に気にする様子も無く、非常に緩やかな空気が流れていました。
さすがにブログに人の作品を載せるのは、著作権に触れますのでご紹介はできませんがかなりいい作品がたくさんありました。
観覧者のほとんどは子ども連れ、もしくはご夫婦やカップルの韓国人が多くヨーロッパ系の人はあまり見かけませんでした。日本人もほとんど見かけませんでしたが、時折日本語のできるガイドさんに連れられてふんぞり返った日本人のエラソーなおじ様方を数名見かけることもあり、私だけかもしれないけれど、海外で出会う日本人を見るとより日本人の嫌なところが見えてくるような気がして、あんまり気持ちのいい光景ではありませんでした。
さて、釜山もよかったけど光州は本当に物価が安くてとてもいいところでした。


これはホテルからの眺めなんですが、周りはほとんどモーテルでした。温泉マークはモーテルのマークなんです。ガイドブックによって違うけどホテルという意味もあるし、現在ではほとんどそういう系のホテルという意味ですよ、と書かれているものもありました。外観から判断するに、そういう系のホテルだと思われます。

私たちはタクシーに乗らず、バスターミナルから光州駅まで歩いたのですが(約1時間)途中、こんな市場もあり、活気のある街でした。