忘れた頃に届きました

zone1969jp2007-04-13

 今日ポストを覗いてみたら「アサヒビール株式会社本部」という物々しい差出人の封筒がこの土砂降りにもめげずに入っていました。はて、転居をしてから懸賞には応募した覚えもなく、と思い開封してみると照屋勇賢さんの展覧会のカタログでした。そういえば去年の6月末に浅草のアサヒビール本社の展覧会場に見に行ってよかったなあ、としみじみとした展覧会だったのでカタログの発送をお願いしていたのをすっかりと忘れていました。図録はとてもキレイだけど、私の記憶の中の照屋勇賢氏の作品はもっとキレイで「水に浮かぶ島」というタイトルがぴたっとはまります。この人の作品に接するのは実は2回目で、一回目は横浜トリエンナーレ2005でした。そのときにはマクドナルドなどの紙袋に繊細な切れ込みを入れて、袋の中を覗くと木が立っていたりして、その手業にはため息をついたのですが、今回はその作品のほかに琉球紅型を利用した作品やビールジョッキにカラフルな色水が段違いで入れてあり、遠目に見ると色のうねりのような美しいインスタレーション、ビデオ作品などいろいろとありました。私が一番よかったと思ったのは作品群ももちろんですが、エスキースです。エスキースには作家の発想の塊がストレートに込められていて、これが見られたのは本当によかった。では基本情報です。(雪)
■アサヒアートコラボレーション 照屋勇賢−水に浮かぶ島展
2006年6月17日−7月18日
すみだリバーサイドホール・ギャラリー
琉球紅型の本